2007/07/30

細野晴臣と地球の仲間たち@日比谷野外大音楽堂


先週のクラムボンliveに続き、二週連続で日比谷野音に行って来ました。
今年4月に発売された「細野晴臣トリビュート・アルバム」に参加したアーティストたちが出演する豪華な一夜。ヴァン・ダイク・パークス(なんと唄を初披露!)、坂本龍一、高橋幸宏、嶺川貴子、高野寛、畠山美由紀、口ロロらに加えて、以前CMでVocalをお願いしたことのあるハミングキッチンのイシイモモコが、原田郁子のピンチヒッターとして登場してました。高野寛と一緒に唄った「終わりの季節」がとっても優しく響いてきました。
そして、このイベントで忘れてはならない陰の主役はなんと言っても竹中直人!!出演者の多いこのイベントは頻繁にセッティングチェンジがされるため、その繋ぎ役として度々登場して観客を飽きさせないように笑わせてくれる粋な演出でした。
この日出演したヴァン・ダイク・パークスには、細野晴臣がはっぴいえんど時代にアメリカで出会い、その時に、彼からphotoshop(画像編集アプリケーションソフト)にレイヤー(互いに重ね合わせることの出来る画像の単位)があるように、音楽にも多重録音というやり方があるということを教わったそうです。ProToolsが一般的になった現代では、ごくごく当たり前のやり方ですが、この当時はきっと衝撃的なことだったんでしょうね....。成田英理子

2007/07/23

FENWAY PARKでRED SOXの試合を観た


FENWAY PARKはBOSTONにあって、RED SOXのホームグラウンドだ。アメリカ最古のこのボールパークでは数々の名勝負が行なわれ、地元ファンの応援は全米で最も熱く、チケットの入手は困難を極める。今回ある伝手でカンサスシティー・ロイヤルズとの一戦をバックネットで観ることができた。日本の野球も観に行くのだが雰囲気が全く違う。まずグラウンドと観客席が近く、バックネット以外内野にはネットが貼ってなく、フェンスが低いので、選手との一体感を感じることだ。ボールにアタル危険も増えるが、(素手で)ボールをキャッチすることも楽しみのひとつ位に考えていれば更に面白くなる。でも一番の違いは、のべつ幕無しに金太鼓を鳴らしてはしゃいでいる日本に比べ、観客の野球の見方楽しみ方が大人なのである。今年は松坂、岡島の活躍もあって地区優勝は固いので、ワールドシリーズで優勝してくれるでしょう。それと松坂の応援歌も作られてオンエアーされているので、岡島の応援歌もないとまずいよねということで、BOSTONのユニットTATAMIが作っちゃいました。近々In Storeです。吉江一男

クラムボンLive@日比谷野外大音楽堂


先週末、クラムボンにとって毎年恒例、日比谷野音でのワンマン・ライブを観に行って来ました。私がこの場所でクラムボンを観るのは今年が2回目。ここへ来る度に、東京のど真ん中にいるのに、緑に囲まれて風を感じながら... 夕空を眺めながら...しゃぼん玉をとばしながら...のライブは、なんて開放的で気持ちいいんだろうと思います。
会場には、♪ちょっとぜいたくなビール〜で、おなじみのYEBISU ザ・ホップが売っていて(クラムボンがCM出演しているので当然ですね)、ステージの途中では、CM同様「第三の男」を唄い始めて、観客も緑色のエビス缶を片手に掲げて大合唱!!クラムボンの3人も、観ている私たちも、気負わずにお酒を飲みながら、彼らの音に酔いしれたリラックスモード全開の楽しいライブでした。8/2(木)には、日比谷野外小音楽堂でのフリーライブ開催が決定しているそうです。
それにしても、この日の日比谷野音は、右を見ても左を見ても、郁子風の女子とミト風の男子ばかりだったなぁ...(笑)成田英理子

2007/07/17

ベッカムのCMとビートルズ

私は今ニューヨークにいます。スポーツ専門チャンネルESPNでベッカムのCM「Say hello,America」が流れている。彼はレアルマドリードからLos Angelesに移籍するのでその歓迎のキャンペーンCMだ。音楽はビ−トルズの「Hello Good-bye」が使われているのだが、心憎いまでので演出で流石だと思う。ベッカム様、あなたはレアルに「You say good-bye」そして私達はあなたに「I say hello」という訳で、制作者の選曲の意図が良く理解できる。これに比較して日本のCMは選曲の意図が曖昧で脈絡のないものが多い。最近はそのやり方が遂に日本のスタンダードになってしまった。どうにかならないものか、、、、、、?吉江一男

2007/07/16

「アラカルトカンパニー」


中川俊郎がサントラを手がけた最新作[Genius Party]の「上海大竜」に対して、「アラカルトカンパニー」は処女作。1987年に公開された青春ムービーで、この作品が監督デビューとなった太田圭が実際のパリでの生活をもとに脚本・監督を担当。主演は、今なお、"女性が憧れる女性"の代表的な存在・今井美樹、尾美としのり、原田芳雄など、20年前のキャスティングとは思えないほど個性派揃い。映画全篇にさり気なくコミカルな要素が散りばめられていながら、ちょっぴりシリアスな部分もあって、最初から最後まで飽きさせない映画です。今はレンタルでもほとんど取り扱われていないのが残念ですが...数々のCMにも使われた「茜のテーマ」や「A LA CARTE COMPANY」などが収録された、この幻のサントラはiTunes Storeで購入できます。この機会に最新作vs処女作を聴き比べてみてはいかがでしょう...成田英理子

2007/07/12

Genius Party サントラ


日本が世界に誇るアニメーション制作集団4°Cによる[Genius Party]が全国公開されている。この映画は7人の監督によるオムニバス形式で、河森正治監督の「上海大竜」を中川俊郎と井筒昭雄が音楽を担当した。前半は中国語の台詞が字幕なしで展開される強気の演出で、河森監督の意気込みが感じられる。他の作品もどれをとっても映像が素晴しい。そして音楽家も竹村ノブカズ、FENNZS、菅野よう子など面白い人達ばかりで見応えがあり楽しめる。「上海大竜」の音楽プロデュースは弊社新人の福島節が担当したがバトルの結果は如何に。吉江一男

2007/07/10

Bossa Novaの歴史がわかるドキュメンタリー

数日前からサントリー・プレミアムモルツのNewバージョンCMが流れ始めました。今回は「花火篇」で、音楽の”Shall We Dance?”は夏らしくボサノヴァ調アレンジです。
日本でのボサノヴァ人気はブームというよりも定着している気がします。私もボサノヴァ好きで、昨年はセルジオ・メンデスの来日公演へ行き、普段もボサノヴァ・アーティストのCDをよく聴いています。
嬉しいことに先日、ボサノヴァの歴史を描いた映画「This is Bossa Nova」の試写会に行く機会がありました。ボサノヴァの生みの親といわれるアントニオ・カルロス・ジョビンやジョアン・ジルベルトをはじめ、ボサノヴァの誕生と発展にリアルタイムで関わり現在も活躍しているミュージシャンの映像と証言で綴られた音楽ドキュメンタリーです。1950年代終わりのリオデジャネイロの風景や社会背景を観ていると、どのようにしてボサノヴァが誕生したのか自然と理解することができました。
この映画を観た後はボサノヴァの曲を聴くたびに映画に出てきたコパカバーナの美しい海岸風景が目に浮かぶようになりました。「This is Bossa Nova」は8/4より渋谷Q-AXシネマほか全国にて順次公開だそうです。
市川祐子

2007/07/09

NHK-FM「現代の音楽」に中川俊郎が出演


毎週日曜日夕方6時から放送されているNHK-FM「現代の音楽」で、7月15日・22日の2週にわたり『日本の作曲家・中川俊郎』と題した特集が放送されます。2006年3月に東京オペラシティ・リサイタルホールで収録された「マンボ7/8」(コントラバス:池松宏)、「サクソフォンとピアノのためのピエタ」(アルト・サクソフォン:須川展也)など、まだ音源化されていない中川俊郎の作品に触れられる貴重な内容です。パーソナリティ・西村朗×中川俊郎のトークも楽しみですね。お聞き逃しなく!!成田英理子

2007/07/05

矢沢永吉

昨晩はNHKで矢沢永吉の番組が放送されていた。私はキャロルが活躍していた頃アメリカにいたので彼の音楽を身近に感じたことがなかった。何となく見ていると「もう一人の俺」という曲を布袋寅泰と二人で歌い始め聴き入ってしまった。これは以前サントリーBOSSのCM用に作られた曲で、去年も本人出演のTBCのCMに使われていた。よーく聴いているとなかなか味のある歌詞なのだ。「時間よ止まれ」もそうだがやはり名曲は歌詞がいい、、、、とこんなことを書いておきながら、手前味噌になりますが、この歌詞は弊社プロデューサー渡辺秀文が書いたものです。矢沢さん出演のサントリー・プレミアムモルツも渡辺が担当しているので、二人はなにか相性がいいのかも知れません.吉江一男

2007/07/03

音楽サンプルの弊害

CMのためにオリジナルで制作された音楽を「うーん、違うなー、何か違うなー、もっと良くならないかなー」と言ってダメ出しをする人は昔から多い。ダメな理由を聞いてみると「サンプルと違うんだよねー」と来る。サンプルはビートルズ、サイモン&ガーファンクルなどなど世界的に有名なものばかり。勿論アメリカやイギリスのCMの現場でも何かサンプルを頼りに確認作業が行なわれることはあるが、あくまでもback up image なのであって、それに囚われて良し悪しの判断はしないし、そこで表現者としてのプライドとオリジナリティーをキープするのである。クライアントにしてもしかりで、もし既成曲を使用する場合はその使い方が問題で、 i-Pod がCM 絶対御法度だったU2を起用したのは商品性から考えてその好例である。最近は欧米の音楽業界も日本のCMの美味しさを分かっているので、お金させ出せば使用させてくれる曲が増えた。世界的に音楽業界はシュリンク状態にあるので日本のCMはいい餌である。自動車メーカーや携帯電話のように大枚を払って有名曲を使うか、オリジナリティーを追求してシコシコやるか、どっちかはっきりしましょう。ギリギリセーフな物を作ってもオリジナルを超えることは出来ないので粗悪品を流すことになります。頻繁に起る盗作問題でのトラブルなども考えると、クライアントしいては消費者の利益になっているのでしょうか? 吉江一男

2007/07/02

手紙って、ドキドキする。


このタイトルは、郵便局の「手紙」CMのキャッチコピーで、6月30日からフジテレビ系列「一葉の想い」内で新CMのオンエアがスタートしました。今回のタイアップ楽曲は、オトナモードの「花束」。1st mini album「小さな旅」、2nd album「憧れの花」に続き、5月23日にリリースされた待望の3rd album、「空への近道」に収録されています。
私がこの曲を選んだ一番の理由は、この楽曲の歌詞にあります。ヴォーカル高橋啓太本人によるセルフライナーノーツには、「忘れられない風景や、大切な人たちが僕の根を支えてくれています。そこからいつも、たくさんの勇気をもらっています。その気持ちを曲にしました。そして、タイトルに感謝の気持ちを込めました。」と書かれているように、「どんなに長い道でも/立ち止まらずにいれたのは/いつもそこにあなたがいてくれたから」というサビの部分の歌詞が、まるで離れて暮らす家族や好きな人に想いを込めて書く手紙のような印象を受けたからです。
圧倒的な存在感を放つ歌声が、どこか懐かしくて、優しい気持ちにさせてくれるオトナモード。9月20日に渋谷CLUB QUATTROで行われるツアーファイナルが今から待ち遠しくて仕方ありません。成田英理子