2008/12/18
シモン・ボリヴァル・ユースオーケストラ
(アンコールでは演奏者、観客が総立ちでバーンスタインを演奏している)
昨晩は待ちに待ったSBYOのコンサートが池袋芸術劇場であった。ベネズエラから来たこのオーケストラは25才までの若い団員で構成されていて、今世界中で最もホットなオケである。20型の弦楽器群にそれぞれ6本のトランペットにトロンボーン、8本のホルン、それに5管編成の木管群という巨大に増幅されてるにも拘らず、このオケは見事に抑制されたボリュームとダイナミックスで情熱的でありながら気品を備えている。1曲目ラヴェル「ダフニスとクロエ」のピアニッシモで吹くトランペット6本によるユニゾンは、DRCの85年ECHEZEAUXのように甘く、透明で、それを骨格のしっかりとした弦楽器群がささえ、ちょっと情熱的過ぎる部分もあるが、いたずら好きのラヴェルなので大OK。2曲目カステジャーノス「パカイリグアの聖なる十字架」は哀愁に満ちたメロディーや、美しく静かな楽章をはさみながら、沸き立つようなラテンの熱いリズムに圧倒された。特に80人もの弦楽器の先ずグルーブ有りきの演奏を聴いていると、この楽器は打楽器の一種ではないかとさえ思ってしまう。ワインに例えると2005年 Concha Y Toro Cabernet Don Melchorかな。 最後のチャイコフスキー「交響曲5番」の第一楽章におけるホルンのソロは、いわゆるウイーン・フィルのような型にはまらず、自由で無垢でのびのびしていて奇麗だった。フルートもクラリネットも同様で、クラシック音楽に対してというより音楽そのものに無垢で純粋だ。第4楽章は広大なロシア大陸が地響きを立てて溌溂と迫って来て圧巻だった。3曲を聴いて、瑞々しく、自由で、愛に満ち溢れ、魂を開放させながらきっちりした規律のもと、これだけの音楽集団をまとめるグスターヴォ・デュダメルはこれから先が楽しみである。まだまだその全容を見せてくれない82年MOUTONのように。
2008/12/16
ミッドタウンのイルミネーション
2008/12/12
CALERA JENSEN 1993
このカリフォルニア・ワインhttp://www.calerawine.com/が注目され始めたのは確か1995~6年位だと思います。野球評論家の江川さんが某テレビで紹介しのがきっかけでした。私はそれ以前からこのワインが好きで、20年以上懇意にしているロス・アンゼルスのショップから購入空輸し毎日のように飲んでいました。その数は100本を越えたでしょう。その頃は$20で買えましたが、江川事件以後$45~65~80と値段がうなぎ登りに上昇し、今では最新ビンテージが1万円を下ることはありません。大分前に96年ビンテージを飲んだのですが凝縮感がなくただフルーティーで薄っぺらな感じでした。それ依頼カレラを飲むことはなかったのですが、昨日大事にセラリングしておいた93年を開けてみました。それはクリアーな熟成香が立ち上り、レンガ色に変色した液体からはグラスを通して指先までが透けて見える位透明で、甘さと優しい酸のバランスが見事で、天にも昇るようなアロマに満ち溢れていました。モーツアルトのレクイエムLacrimosa dies illaのような、、、、、
2008/12/03
キユーピー ハーフ「サンドイッチと恐竜」
いやはや本来のハーフらしい新作が流れ出しましたね。シュールでエッジが効いていて爽快です。バックに流れている音楽はBOSTON在住のEAGER LUSH(TATAMIのリーダー)によるオリジナルで、メキシカン・ラッパーCiENのスペイン語ラップが乗っかってます。ハリウッドのプライベート・スタジオで録音されました。できたてホヤホヤの音はこちらで聴けます。http://www.mr-music.co.jp/top.html
2008/12/02
プレミアム・モルツお歳暮CM
お歳暮用の新しいCMが流れてますね。今度のバージョンはにぎやかに年末の雰囲気を出すためにバンジョーとフラット・マンドリンをフィーチャーしています。そのふたつを弾いているのは有田純弘さんで、85年に全米 ナショナル・ブルーグラス・バンジョー・チャンピオンシップ で優勝した達人です。日本人で凄いですよね。SMAPの大ヒット曲「世界にひとつだけの花」にも参加して軽快な演奏を披露していました。このCMにはいつも選りすぐりのミュージシャン達が参加しているのですが、プレミアム・ビールのCMにバンジョーを使うなんて、クライアントをはじめ皆の発送が柔軟で自由だと思いませんか?
2008/12/01
資生堂エリクシール・プリオール
前田美波里さんは今も奇麗で素敵ですね。1966年に同じ資生堂のサンオイルのCMが流れた時若者達は釘付けになり、ポスターが街から消えてしまいました。あれから42年が過ぎ美波里さんも60才になりました。エリクシール・プリオールは「年を重ねた美しさ」を引き出すための化粧品として発売され、それに美波里さんが抜擢された訳です。バックに流れている音楽はジャニス・イアンで、彼女も10代で彗星のごとくデビューしヒット曲をたくさん作りました。その中から大ヒット曲[WILL YOU DANCE]がCMに合わせてナッシュビルの自宅スタジオで録音され、美波里さん同様に年輪を重ねた大人の歌として蘇りました。
オリジナル音源はこちらで聴けます。http://www.mr-music.co.jp/top.html
2008/11/26
サイモン・ラトル&ベルリン・フィルハーモニー
昨晩は待ちに待ったラトル&ベルリンフィルを聴きにサントリーホールへ。演目はブラームスの交響曲#1&#2。ベルリンの演奏は溌溂とした若々しいタンニンが効いたカベルネソービニヨンのようで、特に骨格のしっかりした#1は聴き答えが十分であった。#2は欲を言えばもう少し情緒的でもよかったように思う。私はバーンスタイン&ウイーンフィルのエモーショナルな演奏が特に好きなのでそう感じてしまう。今日は#3&#4だ。つい先日行なわれたNHK音楽祭でのヤンソンス&コンセルトヘボーによる#3は涙がチョチョ切れる位良かったので、神様ラトル様どうか泣かせて下さい。お願いします。
2008/11/25
サントリーウーロン茶、ほっとキャンペーン
”美人猫舌”このコピーって凄いと思いませんか? 中国人の可愛らしい女性が温かーいウーロン茶を飲もうとして、つい「アッチ!」って言ってしまう。そんな日常普通にありがちな映像にこのコピー。クライアントと制作者との間に強い信頼関係があってこそ実現できる企画だと思います。普通だったら「どこがオモシロいの?」とか「んー、分かんないなー、もっと飲みたくなるようなコピー考えてよ。」なんて言われちゃうでしょ。結局こういうCMは消費者の感性を一番信じているんだと思います。
揚琴のソロによる中川俊郎の「姉さんの恋」オリジナルCM音源はこちらで聴けます。http://www.mr-music.co.jp/top.html
2008/11/21
2008/11/18
2008/11/12
ホンダ・ニュー・オデッセイとサタデーナイト・フィーバー
1977年に封切られたこの映画は当時世界中で大ヒットしました。そのオープニング・タイトルに流れていたのが、CMに使われているビージーズの「ステイン・アライブ」でした。映像では主演のトラボルタがニューヨークのダウンタウンをひたすら歩いているのですが、場所をロンドンにして主演をクルーニーにするとオデッセイが出来上がる訳です。また場所をロスアンゼルスにして主演をブラピにするとソフトバンクになります。ということで、過去歩きのカットに使われていた名曲を選び、場所と主演が決まればCMは出来上がります。このやり方はシンプルで分かり易いのですね。CM効果で曲も配信サイトでトップになりました。めでたしめでたし、、、。そう言えばこんなのもありました。マイケル・ダグラスとチャーリー・シーンが出ていた「ウォール・ストリート」のオープニング・タイトルは、朝の通勤ラッシュのマンハッタンをチャーリーが歩いていて、そこで流れていたのはシナトラの「フライミー・トゥー・ザ・ムーン」でした。
2008/11/11
マリス・ヤンソンス&ロイヤル・コンセルトヘボウ
昨晩は2年振りの来日であるヤンソンス指揮コンセルトヘボウのコンサートのためにサントリーホールへ行った。このコンビはいつでもサービス精神が旺盛で、今回もドボルザークの「第8番」(前回は『新世界』)、メンデルスゾーンの「イタリア」、そしてラヴェルの『ラ・ヴァルス』と日本人が大好きな曲目ばかりである。特にドボルザークのメロディーは秋に聴くとジーンと心に染み渡りますね。それに『イタリア』と来たらメランコリックにならない人は変ですよ。留めが刺激的でアンニュイでエスプリ満載のラヴェルでしょ、これ以上のプログラムがあったら教えて下さい、、、、しかしこれで終わらないのがヤンソンスの凄い所。アンコールで再びドボルザークの「スラヴ舞曲Op.72-2」が鳴った時は涙腺が刺激されて、、もう、、、メロメロでした。温かいチェロの音、キラビやかだけど抑制の利いた黄金の金管群、艶やかでクリアーなヴァイオリン、世界超一流のオーケストラはその魅力を遺憾なく発揮してくれました。そういえば私が12才の時にピエール・モントー&コンセルトヘボウによる「田園」を父親が買ってくれ、それにはリハーサルを録音したおまけが着いていて、それを聴きながら指揮者の真似をしていたこと思い出しました。
2008/11/07
ACC CM FESTIVAL 2008
日本広告制作社連盟(ACC)主催の2008年CMフェスティバルにおいて受賞作品が発表になった。今年はソフトバンクが総務大臣賞をはじめ総ナメぶっちぎり状態であった。誰が考えても今年はそれしかなかったのである。アメリカの次に大量のCMが作られている日本で、何とも情けない話しじゃアーリませんか。
2008/11/06
iPODのCM
iPODのCMはどれもシンプルで商品の特徴が分かり易い。しかもカッコ良い。最近日本でも「iPODのCMみたいに作りたいのだが、、、」という話しをよく聞く。今までにiPODのCMはU2やエミネムなどドメジャーなアーティストを登場させているが、彼等は基本的にCMはNGなのです。出る以上はそれなりのロジックがあり、日本のCMでそれをやろうとしても現状では不可能に近いと思う。また、お笑いバラエティー・タレントが出て喋っている映像に、COLD PLAYやTHE ASTEROIDS GALAXY TOURをただくっつければ良いのか? そうじゃないでしょ。
2008/11/05
バーンスタイン生誕90年
今年はレナード・バーンスタインの生誕90年にあたります。今ニューヨークではカーネギー・ホールやリンカーンセンターなどを中心に記念イベントが目白押しです。バーンスタインは指揮者として衝撃的なデビューをしました。それは1943年にドイツ人指揮者ブルーノ・ワルターによるニューヨーク・フィルハーモニックのコンサート当日、客が着席し終わった時、ワルター体調不良で出演が不可能のアナウンスが流れました。当時ワルターは人気絶頂にあり巨匠の一人でした。そんなアクシデントの中で代役に抜擢されたのは全くの無名で若干25才、しかもアメリカ人のバーンスタインでした。リハーサルなしぶっつけ本番の演奏が始まるやいなや、聴衆はその新人指揮者の演奏に度肝を抜かれ興奮の渦と化しました。その後の指揮者としての活躍は周知の通りですが、私が一番感動するのは人種と異文化に対する差別と偏見をなくすことへの音楽的な取り組みです。以後サイモン・ラトル、バレンボイム、ダニエル・ハーディングなど遺志を継ぐ若き音楽家達がたくさん現れ、今ではヒップホップとマーラーやブラームスなどが同次元で聴けるまでになりました。
>http://www.carnegiehall.org/SiteCode/Events/MonthCalendar.aspx
2008/10/27
河内家菊水丸がブレイク
1990年春"リクルート・フロムA to Z"の画期的なCMが流れた。それはルーカス・フィルムで制作されたイカとタコのCG映像に、河内音頭のラップがラガマフィンの上に乗っているという、何とも意表をついた組み合わせが画期的と言えた。ラップは当時無名に近かった河内家菊水丸で、”新聞読み(しんもんよみ)”の名手として関西方面では知る人ぞ知る存在だった。その菊水丸がこのCMをきっかけに一躍時の人になってしまい、テレビに出ずっぱりになったのである。その訴求力は凄がった。CDも出して大阪、名古屋、東京のクアトロにおいてプロモーション・ライブを敢行し、プロデューサーであった弊社の渡辺がドラム、作曲家のジェームスがキーボード、私がバリトン・サックスと合の手で参加。会社は休業状態の悪乗りもいい所で、今思うと何とものんきな時代であった。その時の企画とコピーを書いていたのが、現在博報堂クリエーティブ・ヴォックス社長の岩本泰明氏です。彼は今も現役バリバリで、青山テルマのNTT docomoなど素晴しいCMを作っている。
今聴いてもオモシロい音はこちらで。
2008/10/24
SoulJa X Misslim [Anniversary]
グリコ・自然派プリッツ
上地雄輔と綾瀬はるか出演のCMはのんびりいい感じですね。音楽が更にのんびりとした空気感をサポートしています。この音楽を作曲したのは櫻井映子で、演奏はすべて生楽器によるものです。編成は「素材派」という商品のイメージを大切にして、木管楽器とヴァイオリンが中心になりました。商品に映像と音楽が合っているCMは気持ちが良いですね。
CMはこちらから。http://www.glico.co.jp/sozai/cm.htm
2008/10/23
キリン午後の紅茶
新しく流れている「キリン午後の紅茶」は蒼井優ちゃんがブラスバンド部の先輩と言う設定です。久し振りに母校に帰った優ちゃんが一緒に演奏している相手は現役の高校生部員達です。吹奏楽コンクールの真っただ中に時間をさいて出演してくれたのでした。音も彼達の生の演奏なのでとても臨場感が出ていると思います。ちなみに優ちゃんが吹いているのはユーフォニューム(ユニフォームとは無関係)という楽器で、ブラスバンドではとても大切なパートを受け持っています。CM用のアレンジは富貴晴美が担当しました。
CMはこちらから。http://www.beverage.co.jp/product/cm/gogo/index6.html
AUの庭最新CM
またまたユニークな顔ぶれでAUの庭が始まりました。音楽は出演者が強力でうっすらとしか聴こえませんが、、、、、あのビートルズもカバーしている「TWIST & SHOUT」がCMの為にリメイクされているのですよ。歌っているのはKIPP & MARK LENONでロス・アンゼルスで録音しました。
CMはこちらから。http://www.kddi.com/ad/index.html
2008/10/21
富貴晴美がTBS日曜劇場の音楽を
2008/10/09
なんとも旨そうなサントリー・プレミアムモルツ
今流れているプレミアムモルツのスポットは殆どが30秒です。スポットは通常15秒なので、それと比べこのCMは見応えがあります。エイちゃん、竹内結子の両バージョン共に、中間部で”静寂”の文字に合わせて音がブレークし、余韻から感動そしてフィニッシュに向かう所が何とも美味しそうで、プレミアムビールのシズルを感じます。それをサポートしているディズニー映画風の音は瀬川英司さんのアレンジです。レコーデイングはロス・アンゼルスのOCEAN WAY Ast.に45人のオーケストラを入れて行なわれました。OCEAN WAYはCAPITOLと並ぶ有名なスタジオで、スティービー・ワンダーなどアメリカン・アーティストをはじめ、STING,PHIL COLINS,U2などのブリティッシュ系も多く使っています。今回はSID PAGE率いる演奏家達の卓越した演奏をアンディー・ウォーターマンがミックスしました。最上級のプレミアムな音デス。
CMはこちらから。http://www.suntory.co.jp/beer/premium/cm/
2008/09/25
PRISCILLA AHN
昨晩はブルー・ノート・レーベルからメジャーデビューしたばかりの女性シンガー・プリシラ・アンのライブをBOXXで見た。最初の曲「DREAM」に象徴される柔らかい甘く囁くような声が一つの特徴なのだけれど、ライブで聴く彼女の歌はそれだけに限らずダイナミックスが広い。全曲抑揚たっぷりなギターの弾き語りに、本人のハーモニカ、カズーなどのソロを交え、それぞれの技術が高く芸達者である。ギターのアルペジオにしてもシンプルな中に時々加えるテンションはジョニー・ミッチェル的な部分を感じる。でも最高の魅力はイノセンス・ミッションにも通じるあの甘く柔らかい声だ。彼女は現在ロス・アンジェルスを拠点にしているが、出身はイノセンス・ミッションと同じペンシルバニアで、これも何かの縁かも知れない。
2008/09/24
リカルド・ムーティ&ウイーン・フィル
昨晩のウイーン・フィルは素晴しいの一言だった。彼等の演奏を聴いているとオーケストラにおける弦セクションの重要性がはっきりと認識できる。縦は北朝鮮のマスゲームのように美しく揃い、魂の鼓動がうねるようなグルーブを、音量差の大きいけれど抑制のきいたダイナミックスを、鍛えられた脳内筋肉が作り出す。オケは団体格闘技であり、高いレベルのプレーヤーがチームプレーに徹した時に勝つのだ。まさにウイーン・フィルはドリームチームだ。そんなプレーヤーから厚い信頼を得て監督のムーティは指揮をする。音楽で勝ち負けを論ずるのは如何なものかと思うが、そんな気持ちにさせられる。
2008/09/23
B'z20周年記念ライブ
2008/09/19
AVRIL LAVIGNE
2008/09/16
パコと魔法の絵本
この映画の監督中島哲也はCM出身だ。前回の「嫌われ松子~」は素晴らしかったので早速観に行った。前作に増してテンポが速く痛快な映画である。中島さんとは80年の中頃から色々なCMでお付き合いしたが、いわゆる目の付けどころが違うのだ。ある日CMの演出のためにジャネット・ジャクソンのPVを見て「日本人にはどうやってもこの格好良さを演出することはできないんで、侘び寂びでやるっきゃないよ、、」って言っていた。確かにその頃はそうであった。しかし1998年に木村拓哉を起用して作ったJRAのCMあたりから作風が全く変わったのだ。この頃から映画監督としての将来を見据えていたのではないか。私はこのCMを今も最近10年間の#1だと思っている。
2008/09/09
サントリーボスよどこまでやるのか、、、
トミーリージョーンズの出演で面白いシリーズCMを流しているサントリーボス。今回は中島みゆきの「地上の星」をバックにNHK紅白のパロディーだ。時は2002年の大晦日、黒部川第四発電所からの生中継でみゆきはこの歌を熱唱し、年明けにオリコン1位に輝いたのであった。世界的俳優のジョーンズと、日本人にしか分からないウルトラ・ドメスティックなアイデアとのギャップが何とも痛快だ。
2008/09/08
サイトウキネン・フェスティバル2008
6日の夜は19時よりサイトウキネン・オーケスオラの実況放送がNHKBSであった。このフェスティバルは小沢征爾が彼の恩師である故斎藤秀雄の功績を讃えて1992年に始めたものです。サイトウ・キネン・オーケストラは、1984年、世界各地に散る同門の志が、恩師齋藤秀雄先生没後10年に集い、メモリアルコンサートを開いたことから生まれた、世界に類をみないオーケストラです。 同門の志以外にも小沢を崇拝する世界中の演奏家が毎年夏に長野県松本市に集まり、今年は8月13日から9月9日まで開かれています。会期中には一流プロのコンサート以外にも、若手音楽家のデビュー、子供音楽会、マスタークラスなどたくさんのプロゴラムが組まれます。小沢はバーンスタインと共にこれと同じようなタングルウッド音楽祭に長く関わってきました。今年の最後を飾るのは6日から8日、9日の3日間行われるオーケストラBプログラムで、演目はモーツアルトのシンフォニー#32、武満徹のヴィジョンズとマーラー「巨人」の3曲。なんと分かりやすい曲が並んだことでしょう。この夜の小沢さんは情熱的で若々しく、音が波打って躍動していました。「巨人」第3楽章第2主題には泣かされました。こんな素晴らしいコンサートを見ていると日本人として誇りを感じるのと同時に、世界共通の感動的なCMが我々にも作れないものかと考え込んでしまう。
2008/09/07
福田化した日本のCM
福田さんの辞任報道を見ていると最近のCMの現象とよく似ていることが分かる。決めたことが簡単に覆る。前へ進まなくてはならないのに、指導力のあるリーダー不在がため皆で喘いでいる。この充満した閉塞感から抜け出すにはどうすれば良いのか? 他人事では済まされないように思う。そんな折りに「あなたと違うティーシャツ」(早過ぎませんか?)が登場し売れているという。もう笑い飛ばすしかないか?
2008/08/18
ANAのCMにMR.BLUE SKY
最近のCMに使われる有名曲の歌詞を見るとCMの内容とはほど遠く、何を考えているのか全く理解に苦しむ。きっとメロディーの情緒感に自分の青春時代をだぶらせたノスタルジーで選んでいるのでしょう。英語の問題もさることながら、もう少し真面目に考えませんか? カンヌをはじめとする国際的な広告際にも有名曲を使ったCMが出品されるが、それらは表現的にも,広告的にも間違いなくロジカルです。そんな中で最近放送されているANAの企業CM「8年後の選手達へ」の選曲が素晴しい。今までCMに使われたことがないELOの「MR.BLUE SKY」だ。未来の選手達が真っ青な空の下で練習している、その映像との特にテンポ感が見事にシンクしている上に、ANAのシンボルカラーがまさしくブルーなのでグッと来ちゃう。こんな歌詞です。
♪空には燦々と輝く太陽 雲ひとつ見当たらない 雨がやんで みんなは遊びに夢中 わかるかい? 美しい新たな一日 MR.BLUE SKY 君と一緒だなんて 本当に嬉しいよ 君が何をやってくれたか 周りを見渡してごらん みんなは君に微笑みかけるだろう♪
♪空には燦々と輝く太陽 雲ひとつ見当たらない 雨がやんで みんなは遊びに夢中 わかるかい? 美しい新たな一日 MR.BLUE SKY 君と一緒だなんて 本当に嬉しいよ 君が何をやってくれたか 周りを見渡してごらん みんなは君に微笑みかけるだろう♪
2008/07/01
アルファサウンドよ永遠に、、、、大橋卓弥「DRUNK MONKEYS」
明日7/2に大橋卓弥の「DRUNK MONKEYS」が発売になる。スキマからソロになって益々才能を発散させて、やりたい音楽性がより明快になっている。正直初めてスキマを聴いた時は今更のアルファサウンドに嫌悪感を覚えた。フィルスペクターサウンドをはじめとしたノスタルジーが蔓延している時代遅れの国は世界中で日本位なもんだろうし、もっともっとオリジナリティーの高い新しいサウンドが生まれてもいいんじゃない?、、、、なんて思っているから。でも大橋の今回のアルバムはそんなこと抜きに気持ちが良い。楽曲の良さもさることながら
歌が格段に上達していて、バックメンバーとも息がピッタリ合い、サウンド全体に締まりが出てきた。クレジットを見るとエンジニアは飯尾さんで、マスタリングは小池さんで、アルファサウンドを支えた当人達なんですね。アルファサウンドよ永遠に、、、吉江一男
2008/06/18
首都高速が空き過ぎです。
私は毎朝通勤に車を運転して出社します。首都高速を用賀から乗り渋谷で降りるのですが最近全く渋滞がありません。80年代は毎朝1時間かかっていたのですが、その頃と比べると5分の1の10分強で着いてしまいます。ですから出社時間が早くなりました。重油の異常な高騰が理由だと思いますが、あまりの静けさに不景気感を感じずにいられません。既にCMにも影響が出ているのでしょう、6、7月の受注が鈍いようです。吉江一男
2008/06/13
丸山貴央の個展
2001年イタリアで発表して以来、ヨーロッパの観客を魅了してきた丸山貴央の「FIORI」シリーズの個展が代官山gで始まった。http://www.takaomaruyama.com/home.html 彼の花々の写真は朝の光の中で生まれる。ミラノのアトリエで丸山自身によって選び抜かれ、撮影された花はドイツ・シュトットガルトの写真ラボで手作業によるこだわりの技術でプリントされ、独特の色彩と存在感を持った作品になります。私は見た瞬間デジタル処理しているのかと思いましたが、自然のきまぐれと付き合いながら手間暇をかけてやっているのだそうです。最近の日本にはこの手のラボがなくなってしまいドイツまで行くとのこと。作品のような透明な眼で静かに説明してくれました。吉江一男
2008/06/09
CMと歌詞の内容
最近のCMに使われている有名曲はCMの内容とかけ離れたものが多い。あえてその距離感を狙ったのか、それとも無頓着なのかは分からないが、、、、何十曲もの候補曲の中から選んだにしてはお粗末と言えるのではないか。例えば、可愛い子供を迎えに車で来た母親との映像に流れるYou are so beautiful,,,,は元々失恋の歌だから、きっと幸せに満ち溢れた母子家庭を描いているのか? Strangers In The Nightは見知らぬ街で見知らぬ男女が一晩だけの夜を過ごす歌だ。それが老人とその息子の旅のCMに流れるのは、結構なひねりが効いている? いや意味が不明です。失恋の痛みを忘れる為に冷たい雨に打たれて酒を飲んでいる歌がコーヒーのCMに、、、、、とこんな具合なのだ。日本人ほど外国文化に寛容な民族はいないし、それらを取り入れながら独自の文化を形成して来た。そう考えれば良いのか? それにしても別れや失恋の歌がCM同様に結婚式で人気上位のBGMだったり、私にはわかりませーん。吉江一男
2008/04/21
石川遼くんのマナー
石川遼は先週行なわれたトーナメントにおいて3日目で首位になり、トップで迎えた昨日の最終日、崩れはしたが5位タイと検討した。16才の少年が名だたる先輩達を相手に立派だ。感心するのはプレーだけではなくマナーがとても素晴しい。インタビュー時の態度も誠実で爽やか明快だ。ゴルフの発祥はイギリスで、マナーにはとても厳しいスポ―ツだが、何故か日本ではうさん臭さい不健康なイメージがある。遼くんはそれを払拭してくれるに違いない。新聞にこんなことが書かれていた。「スタート直前、化粧室の洗面台で、飛んだ水しぶきを拭く選手がいた。顔を見たら、遼くんだった。感心するばかりだ。もちろんプレーでは何度も見せ場を作り、ファンを魅了した。プロの仕事を大人以上にしっかりわかっている。」吉江一男
2008/04/10
2008/04/09
栄光への脱出
トミーリージョーンズ出演のサントリーボスCMはいつも面白くて楽しませてくれる。最近はやりたい放題の感もあるが、農村で田植えをしているバックにかすかに流れるBGMはアカデミー賞受賞曲「栄光への脱出」だ。CMとこの曲の関連性を考えることは置いといて、それにしても選曲が素晴しい。この曲の作曲家はユダヤ系アメリカ人のアーネスト・ゴールドで、私の仕事仲間アンドリュー・ゴールドの父親だ。因に母親は歌手で名画ウエストサイド・ストーリーでマリア(ナタリー・ウッド)の吹き替えをした人だ。次のCMもこの時代の有名映画音楽を使うのでしょうか?何が来るか楽しみだ。吉江一男
2008/04/04
ストレスになる音楽って、、、、、?
エイベックス・クラシックからストレス、ストレス・バスターズという2枚のCDが出ている。ストレス・バスターズの方はいわゆる有りがちな曲で構成されていて今更の感がある。そこでストレスを感じる音楽とはどんなものなのかと、こちらにグッと興味が湧いて聴いてみた。
結論、皆美し過ぎて癒されてしまった。クラムの『ブラック・エンジェルス』やケージの『プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュード』は現代音楽を代表する美しい曲だし、ましてやショスタコーヴィッチ、ストラビンスキーなど、極端かもしれないが今やポップクラシックでしょう。ようするにきちっと書かれたスコアーを一流の演奏家が演奏した音楽は美しいのです。むしろメロダインで不自然なまでに修正したボーカルと、ドンシャリ、オバーコンプなミックスで乱造しまくっているどこかのJ-POPの方が、私にはストレスになる。吉江一男
2008/03/31
AUのCMの歌手は?
2008/03/26
OKAJIMA OKI-DOKIが東京ドームで、、、、
昨日待ちに待ったメジャーリーグが開幕し、去年の覇者RED SOXXとATHLETICSは東京ドームで激闘を繰り広げた。先発の松坂はやはり緊張していたのだろう、立ち上がりに2点を取られたが、5回までを2安打に抑えたのだから悪くはなかった。しかし何といっても一番盛り上がったのは同点で迎えた9回裏岡島が登場した時だった。1点でサヨナラ負けの場面で、テーマソングのKAJIMA OKI-DOKIが爆音で流れる中登場し、見事に抑え勝利投手になったのである。観客の一球一球に対するどよめきは松坂を凌ぐもので、古巣ジャイアンツのファンも大満足したに違いない。私も胸が熱くなった。吉江一男
2008/03/24
2008/03/06
キャメロン・ディアスにオリジナル音楽
キャメロン・ディアスが出演しているSoft BankのCMにはいつも心憎い音楽が選曲されている。ブラット・ピットもしかりで、弊社のプロデューサーが担当していて、選曲はCMの要である。 そんな 既成曲中心だったところに、最近放送が始まったキャメロンのブランドCMにはオリジナル音楽が使われている。はじめての体験なので実に新鮮である。弊社と提携しているニューヨークのQ DEPARTMENTによる制作で、映像を見ながら作っているのでシンクのタイミングはもちろん、空気感が見事に合致していて気持ちよい。プロデューサーのZACは、暫くはキャメロンの映画は観なくても良い、と言っていた。吉江一男
2008/02/26
MY BLUEBERRY NIGHTS
ピアノ再発見!
久々の投稿です。音楽を制作する側とはいえ、広告に関係する仕事をしているせいか、電車に乗るたびに車内の中吊り広告を隅々見てしまいます。中吊り広告はTV-CMと違って雑誌の新刊号の案内が多いのが特徴です。ちょうど一ヶ月くらい前に電車に乗ったとき、"Esquire(エスクァイア)"の最新号案内の特集に惹かれ、すぐに買ってしまいました。その特集とは「ピアノ300年 音楽の真相。」です。
読んでみると非常に興味深い内容が多く大満足の一冊でした。ピアノの歴史、ピアノメーカーの紹介(YAMAHAやスタインウェイ以外にも非常にたくさんのメーカーがあるのです)、現在活躍するピアニストの紹介、などなど。一番面白かった記事はピアニスト、グレン・グールドの生涯と評論でした。彼が音楽界に与えた影響力を知り、すぐにグールドの名演といわれる1955年録音の「ゴルトベルク変奏曲」(作曲:バッハ)のCDを手に入れて聴きました。
私は4歳のときにピアノを始めて、いろいろな曲を弾いてきましたが、作曲家やピアニストに注目してもピアノという楽器そのものにじっくり向き合ったことがなかったなぁと、この特集を読んで思いました。
特集ではクラシック音楽界におけるピアノ、ピアニスト、ピアノ曲について書かれた記事がほとんどでしたが、私はキューバ音楽で弾かれるピアノの音が大好きです。スパニッシュとラテン音楽、そしてクラシックが混ざった独特な世界観があります。
ひさびさに長時間ひたすらピアノを弾きたくなりました♪
市川祐子
2008/02/19
CM既成概念の破壊
SOFT BANKのお父さんが猿だったら見る人は驚かなかったんでしょうね。あれは犬だからインパクトがあった訳です。お兄ちゃんの黒人もしかり、白人ではだめなんですよね。私が最初に見た時の印象はなんか異物感だけが残って理解不能でした。多分多くの人達がそうだったのではないでしょうか。最初は既成概念の破壊を目論んでいたようにも考えられます。でも制作者不屈の魂と我がままさでどんどんパワーアップされ、今では面白いCMとして市民権を得ています。ちょっと大袈裟かも知れませんが1917年のマルセル・デュシャン事件を思い出します。過激な現代アートも年月の経過と共に古典的手法になってしまうのです。その時間がCMの場合は特に短くなっています。吉江一男
2008/02/18
2008/02/13
電通、営業益12%減
こんな記事が今朝の日経に載っていた。そして、、4ー12月「情報・通信」など広告低調、、とある。弊社の受注量からしても、TVを見ていても、情報・通信はまだまだ元気に写っていただけに信じ難い思いだ。しかし、少子化、原油高騰、サブプライム問題など、、色々な原因で不景気感が漂っていた矢先なので、ヤッパリの感も否めない。また月刊ダイヤモンドには、ユニバーサルミュージックはエイベックスに次いで去年業界第2位の売り上げを記録し、対前年比も増と報告されている。シュリンク状態に陥っている業界にあって、石坂会長の潔い経営手腕は流石と言うしかない。潔い広告がどんどん減っている中で、潔さこそが音楽作りのテーマだと思う。吉江一男
2008/02/12
名前のない馬〜VENICE~
1972年にグループAMERICAによってビルボードチャートNO1になった懐かしい曲がJOMOのCMで使われている。この同じ年にTAKE IT EASYでEAGLESがデビューをし、この頃はLINDA RONSTADT,ANDREW GOLD, JOHNNY MITCHELL,CAROL KING,JAMES TAYLORなどなど、、、錚々たるアーティスト達が活躍していた時代である。ベトナム戦争も終わり明るくカラッとしたサウンドがロス・アンジェルスを中心に続々と生まれていた。CAROL以外の彼等は皆ワーナーブラザースのアーティストで、AMERICA,JAMES,CARLY SIMONなどはバーバンクサウンド、EAGLES,LINDA,ANDREW,JOHNNYはアサイラム・サウンドと言われ、カリフォルニアでいつかはレコーディングをやってみたいと夢見る日本人若者達の憧れだった。そんな中にあってAMERICAはフォーク・ロック的なサウンドで73年位まで活動し、名前のない馬以外にもVENTURA HIGHWAYなどいかにもLAっぽい名曲がある。しかし74年にあのビートルズのプロデューサー・ジョージ・マーティンを迎えてからサウンドはガラッと変わり、ポップで洗練されて行く。そして75年にNO1ヒットSISTER GOLDEN HAIRを放つ。ジョージ・マーティンという人はあんなに垢抜けなかった彼等をこんなにまで変えてしまうのかと驚いたが、AMERICAはバンドというより造られたポップスター的になっていったのである。でも私はSISTER GOLDEN HAIRが大好きで、ギターで弾き語りができるようにいっぱい練習した。
さて、今回カバーをしてくれているVENICEは、60年VENICE BEACH生まれのKIPP LENNONを中心に,86年にレノン・ファミリー4人が結成したグループで、過去13枚のアルバムをリリースしている。今回CMサイズのために録音をやってもらったが、フルサイズが届いたのでiTune storeから販売を開始しました。兄弟姉妹、親戚、全員が音楽家というレノンファミリーの息の合ったサウンドを聴いて下さい。吉江一男
2008/02/07
次は著作権なしのクラシック?
高額な使用料を払ってCMに有名曲を使うのにそろそろ疲弊してきたのか? そもそも日本のCM用に作られた楽曲ではないので、使用料は勿論のこと許諾をとる手間も考えるとそれなりにリスクがあるのは当たり前だ。そんな中でこの10年間に使われた洋邦の既成曲は2000曲位になり、世界中のCMと比較しても特異な例であろう。こんな状態が永遠に続くことは勿論ある筈がないと誰もが思っているが、次に来る物はクラシックなんですかね? 最近良く目立つようになりましたね。それはきっと、クラシックをモチーフに上手にアレンジして作られたあるCMの放送がきっかけになっているんでしょう。やっぱり日本人って横並びが安心する国民なんですね。吉江一男
2008/01/29
カラヤン生誕100年記念コンサートinウイーン
今日はウイーンに着いて楽友協会ホールでのコンサートです。音響の良さで世界3大ホールのひとつに上げられるこのホールに私は初めて足を踏み入れます。そして今晩のコンサートを見るのが今回の旅の主な目的でした。それはカラヤン生誕100年を記念するイベントの一環で、小沢征爾指揮・ベルリンフィルとアン・ソフィー・ムッターのベートーベン・ヴァイオリン協奏曲ニ長調、小沢&ベルリンのチャイコフスキー『悲愴』という夢のようなコンサートが実現した訳です。奇遇にもプラハでは同じ協奏曲を聴いたばかりでしたので、贅沢な聴き比べもできたりしました。また2002年にたまたまボストン・シンフォニー・ホールで、アンドレ・プレビンのヴァイオリン協奏曲をプレビン自身の指揮で彼女が弾いたのを見ていることもあり、特に楽しみにしていました。アン・ソフィー・ムッターは16才でカラヤンに見出された美貌の天才ヴァイオリニスト。20才の時にベルリンフィルと同曲で共演したDVDが出ていますが、既にカラヤンとピッタリ呼吸を合わせながら見事な演奏をしています。40を過ぎた今もとても美しい人です。小沢さんは彼女の繊細なピアニシモを十分に引き出すように、見事にオケをコントロールしていました。2曲目の「悲愴」のベルリンは凄すぎて何て言ったら良いか分かりません。小沢さんのエネルギッシュで若々しい指揮に、ホール全体が偉大な作曲家の音の洪水と仮しました。楽友協会ホールの音は今までに聴いたことがない美しい響きで、全く誤摩化しが通じない厳しさがあり、聴き手の水準をも選んでしまうように思いました。私もまだまだ修行しなくちゃ、、、吉江一男
2008/01/28
エステート劇場
2008/01/26
プラハより
私は今プラハに来ています。お正月の特番でやっていた『のだめ〜』が余りにも面白くてついつい来て見たくなったのです。二人が格闘していたカレル橋から見たライトアップされたプラハ城の美しさは、正に天空に浮かぶ城のようで目を奪われました。昨晩はRUDOLFINUM-DVORAK HALLでチェコフィルを聴きました。演目はバイオリン協奏曲の中で私が一番好きなベートーベンのニ長調で、ソリストはツィンマーマンです。去年のPROMS LAST CONCERTにも出演していた若手の売れっ子です。それとブルックナーの第4番『ロマンチック』の2曲立て。ドボルザークホールは客席数600位の小さめのホールですが、クラシックの場合はアンプリファイしないのでこの位のサイズがやっぱり良いですね。音のツブ建ちと余韻がはっきりと確認できます。アニメでおたまじゃくしが吹き出しに出て来るあの感じです。今晩はエステート劇場で「ドンジョバンニ」、、楽しみです。吉江一男
2008/01/23
中川俊郎珠玉のオリジナルCM音楽
本日中川俊郎のCM音楽集の配信がi-Tunesで始まった。21曲収録されている曲は全てが彼のオリジナル作品である。最近のCMの60%は既成曲(タイアップも含む)の原盤使用もしくはアレンジもので、当然音のない物もあるので、オリジナルは多分30%くらいでしかないだろう。そんな状況下にあって、’86年CM界にデビューし現在まで常に第一線でオリジナル作品を書き続けている中川は業界の財産だと思う。彼の愚直なまでの音に対する姿勢はデビューの時と今も全く変わっておらず、どこか未完成な部分が残されたままのきわどさが、人を惹き付けるのだろう。Happy New Year!!!吉江一男
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