
バレンボイムがベートーベンのピアノソナタを教材に、現代気鋭の若手ピアニストを相手にマスタークラスの公開レッスンをしている映像をNHK BSで大分前に観た。その中にランランがいて、彼は「熱情ソナタ」を弾いている。バレンボイムは聴き終わってからランランに辛口の講評を口にしながら、手本となる弾き方をコーチする。弾き直したランランの演奏は明らかに違いがあるように私の耳には聴こえたのだが、今日の朝日新聞に音楽評論家の重鎮である吉田秀和さんは、実は大して変わらないと書いている。DVDを買ってもう一度見直してみるつもりだ。吉江一男