
1972年にグループAMERICAによってビルボードチャートNO1になった懐かしい曲がJOMOのCMで使われている。この同じ年にTAKE IT EASYでEAGLESがデビューをし、この頃はLINDA RONSTADT,ANDREW GOLD, JOHNNY MITCHELL,CAROL KING,JAMES TAYLORなどなど、、、錚々たるアーティスト達が活躍していた時代である。ベトナム戦争も終わり明るくカラッとしたサウンドがロス・アンジェルスを中心に続々と生まれていた。CAROL以外の彼等は皆ワーナーブラザースのアーティストで、AMERICA,JAMES,CARLY SIMONなどはバーバンクサウンド、EAGLES,LINDA,ANDREW,JOHNNYはアサイラム・サウンドと言われ、カリフォルニアでいつかはレコーディングをやってみたいと夢見る日本人若者達の憧れだった。そんな中にあってAMERICAはフォーク・ロック的なサウンドで73年位まで活動し、名前のない馬以外にもVENTURA HIGHWAYなどいかにもLAっぽい名曲がある。しかし74年にあのビートルズのプロデューサー・ジョージ・マーティンを迎えてからサウンドはガラッと変わり、ポップで洗練されて行く。そして75年にNO1ヒットSISTER GOLDEN HAIRを放つ。ジョージ・マーティンという人はあんなに垢抜けなかった彼等をこんなにまで変えてしまうのかと驚いたが、AMERICAはバンドというより造られたポップスター的になっていったのである。でも私はSISTER GOLDEN HAIRが大好きで、ギターで弾き語りができるようにいっぱい練習した。
さて、今回カバーをしてくれているVENICEは、60年VENICE BEACH生まれのKIPP LENNONを中心に,86年にレノン・ファミリー4人が結成したグループで、過去13枚のアルバムをリリースしている。今回CMサイズのために録音をやってもらったが、フルサイズが届いたので
iTune storeから販売を開始しました。兄弟姉妹、親戚、全員が音楽家というレノンファミリーの息の合ったサウンドを聴いて下さい。吉江一男