2007/03/30

TOKYO MID TOWNがOPEN

サントリー美術館を観るために、早速オープンしたてのミッドタウンに行ってみた。平日の午後とあって比較的スムーズにツアーができた。とにかくコレクションの素晴しさに圧倒される。担当の方に聞いてみると、1回では陳列しきれないので分けてやるそうだ。今回の安土桃山や江戸時代の日本文化は遊び心に満ち溢れて光輝いている。余談ですが、この素晴しい美術館の館内BGMを中川俊郎が担当しました。吉江

2007/03/16

都内に1000ヘクタールの緑地を

石原慎太郎知事は都内に1000ヘクタールの緑地を増やすことを計画していて、まず街路樹を48万本から100万本に増やすそうだ。パリやロンドンのように緑が増えることは大変結構なことだ。それと同時にケバケバした看板やネオンサインなどの色を規制してもらいたい。東京がもっともっと美しくなって、21世紀を代表する世界の都市になってくれればよい。吉江

2007/03/12

CM音楽のディレクション

CM音楽の制作をしているとあらゆるジャンルに出くわす。最近私のような日本人がアメリカの黒人にラップのディレクションをすることが多々ある。英語を詩的なレベルどころか、話すことさえ覚束ないのにも拘らず、大胆不敵な行為だ。ニューヨークのスタジオで黒人が森進一に演歌のディレクションをしているようなもので、これもCMの世界だけの異文化交流かもしれない。吉江

2007/03/06

建築ラッシュ

私の勤める会社の廻りは建築ラッシュだ。つい先日は国立新美術館、外苑東通りに面したツインタワーの横にはもうすぐ47階建てマンションが、3月30日にはミッドタウンがオープンする。戦後日本の建築事情は悲惨であった。建てては壊しを繰り返し、無駄なエネルギーを消費し続けて来た時代にそろそろ終わりを告げて、何百年も使用可能なクラシックな地位を占める建物を作ってほしい。吉江

2007/03/05

小曽根真のピアノ・コンチェルト

小曽根真は言わずと知れたジャズ・ピアニストだ。それが2005年には宮崎国際音楽祭において、モーツアルト・ピアノ協奏曲9番を演奏したりと、ジャズを飛び越えて活躍している。もともとジャズ出身でありながら一流のクラシック演奏家としても活躍した人はいる。ベニー・グッドマンがシャルル・ミンシュ指揮・ボストン・シンフォニーと録音した、モーツアルト・クラリネット協奏曲は名盤だ。またはバーンスタインのようにその逆も多くある。小曽根真は小学生時代からジャズ演奏に秀でた少年で、クラシック教育を特別に受けていない、つい最近までは。昨日は生粋のジャズ・マン小曽根が、2003年山形で行なわれた国民文化祭で発表した「もがみ」という3部構成の古典形式協奏曲をついに生で聴くことができた。いわゆる東洋を感じさせる5音階的アプローチを排し、少し複雑さが混じった情感豊かなメロディーが、ジャージーなハーモニーの中で揺れ動くのがとても美しかった。オーケストレーションも見事ではあるが、やはり圧巻はカデンツァで、ジャズ・マンの真骨頂が随所に出ていて、ジャンルを越えて楽しめた。吉江