2007/06/26

CM音楽とピアノ

最近のCM音楽に口笛が氾濫していることは以前書いたが、ピアノをフィーチャーしたものも多い。その殆どが優しいバラード系なのである。ナレーションが多い日本のCMにおいてピアノはバランスがとりやすいのだろう。そしてピアノはやはり楽器の王様だから包容力があり納まりがいい。でも暴れん坊な王様も居て良いのではないか。吉江一男

2007/06/25

SHAM69 "If The Kids Are United"


現在オンエア中のTV-CM、ネピア〈GENKI!〉は、〈ドレミ〉というブランドに替わり、アンパンマンをキャラクターに起用して新たに立ち上げたおむつブランド。コンセプトから商品デザインに至るまでの全てを、電通のコピーライター並河進さんが中心となり、準備が進められてきました。このCMを作るにあたって、並河さん、演出の小松真弓さんから、音楽については、「単なるおむつ広告ではなく、少子化問題や悲惨な殺人事件など...子どもをめぐる未来に不安を感じているお母さんやお父さん、そして日本全体を元気づける応援歌にしたい。そして、このCMをAKACHAN!GENKI!NIPPON!プロジェクトの旗にしたい」というオーダーがありました。
今年4月の発売に合わせて、半年前からミーティングを重ね、粘り強く選曲したものの、なかなか全員が「これだ!」と思える楽曲が見つからず、苦戦を強いられました。そんな時に、手がかりを求めて、あるパンクロックの本を手にCDショップに行き、店員さんに色々質問していると、なんとその人が、その本のライターであることが発覚して、パンクロックの隠れた名盤を色々と紹介してもらいました。その中にSHAM69のアルバムもあって、ちょっと運命的なものを感じました。
70年代後期のイギリスを熱狂させたパンク・ムーブメントの中心的存在だったSHAM69は、ジミー・パーシー(Vo.)とデイヴ・パーソン(G.)を中心に結成され、「若者世代の代弁者」として圧倒的な支持を集めました。彼らの代表曲「If The Kids Are United」は、自由を、楽しむことを訴え、「もしみんなが団結すれば、決してバラバラになることはない」と歌われる、強力にキッズの「ユニティ」を歌ったアンセム。この曲に出会った時に、〈GENKI!〉のCMには、絶対にこの曲しかない!と思いました。
既成楽曲を使うCMが増えてきて、「とにかく誰でも知ってる有名曲を...」というリクエストも多い中で、「If The Kids Are United」は、強い意志のある、とても発掘感のある楽曲でした。成田英理子

2007/06/18

ユー・アー・マイ・サンシャイン物語


現在オンエア中のNTTドコモのドコモショップTV-CMで、使用されている「You Are My Sunshine」は、誰もが知っている「Amazing Grace」「White Christmas」などと並んで、アメリカを象徴するカントリー・ミュージック。いつ聴いても、どこか懐かしい匂いがして、気持ちが安らぐ、お気に入りの一曲です!この曲が、アメリカ人の心の歌として定着するきっかけになった、知られざるエピソードについて書かれた本に出会いました。それが、三井徹著「ユー・アー・マイ・サンシャイン物語-アメリカ南部の音楽と政治-」(筑摩書房)です。著書によると、1940年代に、ジミー・デイヴィスという人が、もともと作曲者不詳とされていたこの曲を、「自分が作った楽曲です。」と発表し、ルイジアナ州知事選挙に立候補した時に、選挙運動の一環としてバンドを引き連れ各地を歌い回り、見事に州知事選挙に当選したとされています。デイヴィスは、私利私欲のために歌の力を利用したけれども、結果的には、この曲をアメリカのポピュラー・ミュージックとして広く世に浸透させました。一つの曲に秘められたストーリーを掘り下げてみると、こんな風に新しい発見があって、とても面白いなぁと思いました。「You Are My Sunshine」だけでなく音楽の背景を調べてみたくなりました。成田英理子

2007/06/15

電車内で見るCM

最近、車内でCMを流している電車が増えています。中吊り広告と違って動いている映像はインパクトがあるので、広告としての効果は大きいと思います。私が通勤で使用している東急東横線にも扉の上に小さなTVが付いていて、乗車中ついつい目がいってしまいます。民放のTV番組内でオンエアーされているCMが多く流れているので、弊社のプロデューサーが関わった作品もよく見ます。
しか〜し、悲しいことに車内のTVは音声オフなので音楽を聞くことができません。CM音楽を制作している側としては非常に悲しいことです。
でも裏を返せば、家のTVでは音楽が流れていることが当然のCMを、音楽無しで見せることで、「このCMの音楽はどんなのだったっけ?」とCM音楽に注目してくれる人が増えるチャンスかも、、、、とポジティブな方向に考えてみたりしています。
Production Manager 市川祐子

2007/06/11

設立30周年記念社員旅行 in マウイ島


会社設立30周年を記念して、6月1日から4泊6日でマウイ島に行って来ました!「マジック・アイランド(魔法の島)」や「バレーアイランド(渓谷の島)」という魅力的な愛称で親しまれてるマウイ島は、ハワイ諸島の中で、ビックアイランドに次いで2番目に大きな島。参加した社員の半数が、マウイ島を訪れるのは生まれて初めてで、カパルア空港に降りたって、目の前に広がる澄み渡った青空と真っ青な海に、みんな、ただひたすらに感動していました。

マウイに到着した6月1日は、偶然にも代表・吉江の誕生日!!というわけで、スタッフ全員で、トロピカル・フラワーと「ハッピーバースデイ」をプレゼントしました。ちょっとしたサプライズに満面の笑顔で喜んでくれました。

現地では、ハイアット・リージェンシーでのウェルカム・トロピカル・ショー、テニス大会、バーベキュー、ゴルフ、パラセイリング、シュノーケリングなど、各自、思い思いのままにアクティビティを満喫し、本当にあっという間の6日間でした。
少しだけ早い"夏休み"に感謝して、また、気持ちを新たに仕事に励みたいと思います。成田英理子

2007/06/01

本格的なスコアリング・ステージが誕生

もともと映画会社各社はスコアリング・ステージを持っているものだった。そこで映画を大スクリーンに写しながらサウンドトラックをレコーディングしていた。演奏家達はだだっ広いスタジオの中で、冬はストーブで手を暖めながらコートを着て演奏していたのを覚えている。映画産業の斜陽とともにリストラでスタジオが閉鎖されてから30年が過ぎ、また日本映画が活気ずいている。そんな折に東京に本格的なスコアリング・ステージが誕生する。設計は豊島政実さんで、あのアビーロード、タウンハウス・スタジオ、スティング等の有名スタジオを造った世界的な人だ(因に弊社のCricket Studioもそうである)。これでレコーディングの海外流失が減りクオリティーの高いメイドイン・ジャパンが生まれると良いのだが。吉江一男