
昨晩はブルー・ノート・レーベルからメジャーデビューしたばかりの女性シンガー・プリシラ・アンのライブをBOXXで見た。最初の曲「DREAM」に象徴される柔らかい甘く囁くような声が一つの特徴なのだけれど、ライブで聴く彼女の歌はそれだけに限らずダイナミックスが広い。全曲抑揚たっぷりなギターの弾き語りに、本人のハーモニカ、カズーなどのソロを交え、それぞれの技術が高く芸達者である。ギターのアルペジオにしてもシンプルな中に時々加えるテンションはジョニー・ミッチェル的な部分を感じる。でも最高の魅力はイノセンス・ミッションにも通じるあの甘く柔らかい声だ。彼女は現在ロス・アンジェルスを拠点にしているが、出身はイノセンス・ミッションと同じペンシルバニアで、これも何かの縁かも知れない。