2008/04/21

石川遼くんのマナー

石川遼は先週行なわれたトーナメントにおいて3日目で首位になり、トップで迎えた昨日の最終日、崩れはしたが5位タイと検討した。16才の少年が名だたる先輩達を相手に立派だ。感心するのはプレーだけではなくマナーがとても素晴しい。インタビュー時の態度も誠実で爽やか明快だ。ゴルフの発祥はイギリスで、マナーにはとても厳しいスポ―ツだが、何故か日本ではうさん臭さい不健康なイメージがある。遼くんはそれを払拭してくれるに違いない。新聞にこんなことが書かれていた。「スタート直前、化粧室の洗面台で、飛んだ水しぶきを拭く選手がいた。顔を見たら、遼くんだった。感心するばかりだ。もちろんプレーでは何度も見せ場を作り、ファンを魅了した。プロの仕事を大人以上にしっかりわかっている。」吉江一男

2008/04/10

CMの品格

日本人は元来品格を備えた民族だと思う。故にヨーロッパ列強国の植民地になったことがない。そんな日本人は品格のあるCMをたくさん作って来た。特にACCのCM殿堂入りした作品などは品格と規律があり、制作者としてのプライドを感じる。ところが最近の多くのものはクライアントの代弁者以下に成り下がり、奴隷化してしまった。吉江一男

2008/04/09

栄光への脱出

トミーリージョーンズ出演のサントリーボスCMはいつも面白くて楽しませてくれる。最近はやりたい放題の感もあるが、農村で田植えをしているバックにかすかに流れるBGMはアカデミー賞受賞曲「栄光への脱出」だ。CMとこの曲の関連性を考えることは置いといて、それにしても選曲が素晴しい。この曲の作曲家はユダヤ系アメリカ人のアーネスト・ゴールドで、私の仕事仲間アンドリュー・ゴールドの父親だ。因に母親は歌手で名画ウエストサイド・ストーリーでマリア(ナタリー・ウッド)の吹き替えをした人だ。次のCMもこの時代の有名映画音楽を使うのでしょうか?何が来るか楽しみだ。吉江一男

2008/04/04

ストレスになる音楽って、、、、、?



エイベックス・クラシックからストレス、ストレス・バスターズという2枚のCDが出ている。ストレス・バスターズの方はいわゆる有りがちな曲で構成されていて今更の感がある。そこでストレスを感じる音楽とはどんなものなのかと、こちらにグッと興味が湧いて聴いてみた。
結論、皆美し過ぎて癒されてしまった。クラムの『ブラック・エンジェルス』やケージの『プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュード』は現代音楽を代表する美しい曲だし、ましてやショスタコーヴィッチ、ストラビンスキーなど、極端かもしれないが今やポップクラシックでしょう。ようするにきちっと書かれたスコアーを一流の演奏家が演奏した音楽は美しいのです。むしろメロダインで不自然なまでに修正したボーカルと、ドンシャリ、オバーコンプなミックスで乱造しまくっているどこかのJ-POPの方が、私にはストレスになる。吉江一男