2008/10/27

河内家菊水丸がブレイク


1990年春"リクルート・フロムA to Z"の画期的なCMが流れた。それはルーカス・フィルムで制作されたイカとタコのCG映像に、河内音頭のラップがラガマフィンの上に乗っているという、何とも意表をついた組み合わせが画期的と言えた。ラップは当時無名に近かった河内家菊水丸で、”新聞読み(しんもんよみ)”の名手として関西方面では知る人ぞ知る存在だった。その菊水丸がこのCMをきっかけに一躍時の人になってしまい、テレビに出ずっぱりになったのである。その訴求力は凄がった。CDも出して大阪、名古屋、東京のクアトロにおいてプロモーション・ライブを敢行し、プロデューサーであった弊社の渡辺がドラム、作曲家のジェームスがキーボード、私がバリトン・サックスと合の手で参加。会社は休業状態の悪乗りもいい所で、今思うと何とものんきな時代であった。その時の企画とコピーを書いていたのが、現在博報堂クリエーティブ・ヴォックス社長の岩本泰明氏です。彼は今も現役バリバリで、青山テルマのNTT docomoなど素晴しいCMを作っている。
今聴いてもオモシロい音はこちらで。
河内家菊水丸 - よみがえるCM黄金時代 ~邦楽編~

2008/10/24

SoulJa X Misslim [Anniversary]

1989年発売のユーミン[LOVE WARS]に収録されていた[Anniversary]のボーカルトラックをサンプリングし、新たなメロディーと歌詞を加えて発展させたものだ。聴いてみるとピント来ないのは何故?多分何らかの事情があって本人以外の人達が企画したものなのではないか。特にSoulJa自らが納得しているようには思えないのである。世の中フィーチャリングものだらけで新鮮さも失せて来た感がある。そうそう同じ [Anniversary]をBOSTON在住のユニットTATAMIもやっていた。こちらも聴いて比べてみては?



TATAMI+Kaolin - Anniversary - Single

グリコ・自然派プリッツ


上地雄輔と綾瀬はるか出演のCMはのんびりいい感じですね。音楽が更にのんびりとした空気感をサポートしています。この音楽を作曲したのは櫻井映子で、演奏はすべて生楽器によるものです。編成は「素材派」という商品のイメージを大切にして、木管楽器とヴァイオリンが中心になりました。商品に映像と音楽が合っているCMは気持ちが良いですね。
CMはこちらから。http://www.glico.co.jp/sozai/cm.htm

2008/10/23

キリン午後の紅茶


新しく流れている「キリン午後の紅茶」は蒼井優ちゃんがブラスバンド部の先輩と言う設定です。久し振りに母校に帰った優ちゃんが一緒に演奏している相手は現役の高校生部員達です。吹奏楽コンクールの真っただ中に時間をさいて出演してくれたのでした。音も彼達の生の演奏なのでとても臨場感が出ていると思います。ちなみに優ちゃんが吹いているのはユーフォニューム(ユニフォームとは無関係)という楽器で、ブラスバンドではとても大切なパートを受け持っています。CM用のアレンジは富貴晴美が担当しました。
CMはこちらから。http://www.beverage.co.jp/product/cm/gogo/index6.html

AUの庭最新CM



またまたユニークな顔ぶれでAUの庭が始まりました。音楽は出演者が強力でうっすらとしか聴こえませんが、、、、、あのビートルズもカバーしている「TWIST & SHOUT」がCMの為にリメイクされているのですよ。歌っているのはKIPP & MARK LENONでロス・アンゼルスで録音しました。
CMはこちらから。http://www.kddi.com/ad/index.html

2008/10/21

富貴晴美がTBS日曜劇場の音楽を


TBS日曜劇場「スキャンダル」が豪華女性キャストで始まりました。内容は日本版「SEX AND THE CITY」と言った所でしょうか。そこでこの番組の音楽を担当しているのは、去年国立音大作曲科を卒業したばかりの富貴晴美です。今までこの枠を担当した作曲家は服部隆之、溝口肇、千住明など錚々たる顔ぶれで、新人が当たることは稀でした。彼女は中学校の頃から年に200本以上の映画を観ていたと言います。マンネリ化した業界に新風を巻き起こしてくれるだろう期待の新人が現れたのです。最近流れているメナード・イルネージュのCMからも彼女の才能の片鱗を聴くことができます。                            

2008/10/09

なんとも旨そうなサントリー・プレミアムモルツ



今流れているプレミアムモルツのスポットは殆どが30秒です。スポットは通常15秒なので、それと比べこのCMは見応えがあります。エイちゃん、竹内結子の両バージョン共に、中間部で”静寂”の文字に合わせて音がブレークし、余韻から感動そしてフィニッシュに向かう所が何とも美味しそうで、プレミアムビールのシズルを感じます。それをサポートしているディズニー映画風の音は瀬川英司さんのアレンジです。レコーデイングはロス・アンゼルスのOCEAN WAY Ast.に45人のオーケストラを入れて行なわれました。OCEAN WAYはCAPITOLと並ぶ有名なスタジオで、スティービー・ワンダーなどアメリカン・アーティストをはじめ、STING,PHIL COLINS,U2などのブリティッシュ系も多く使っています。今回はSID PAGE率いる演奏家達の卓越した演奏をアンディー・ウォーターマンがミックスしました。最上級のプレミアムな音デス。
CMはこちらから。http://www.suntory.co.jp/beer/premium/cm/