2008/12/18

シモン・ボリヴァル・ユースオーケストラ


(アンコールでは演奏者、観客が総立ちでバーンスタインを演奏している)


昨晩は待ちに待ったSBYOのコンサートが池袋芸術劇場であった。ベネズエラから来たこのオーケストラは25才までの若い団員で構成されていて、今世界中で最もホットなオケである。20型の弦楽器群にそれぞれ6本のトランペットにトロンボーン、8本のホルン、それに5管編成の木管群という巨大に増幅されてるにも拘らず、このオケは見事に抑制されたボリュームとダイナミックスで情熱的でありながら気品を備えている。1曲目ラヴェル「ダフニスとクロエ」のピアニッシモで吹くトランペット6本によるユニゾンは、DRCの85年ECHEZEAUXのように甘く、透明で、それを骨格のしっかりとした弦楽器群がささえ、ちょっと情熱的過ぎる部分もあるが、いたずら好きのラヴェルなので大OK。2曲目カステジャーノス「パカイリグアの聖なる十字架」は哀愁に満ちたメロディーや、美しく静かな楽章をはさみながら、沸き立つようなラテンの熱いリズムに圧倒された。特に80人もの弦楽器の先ずグルーブ有りきの演奏を聴いていると、この楽器は打楽器の一種ではないかとさえ思ってしまう。ワインに例えると2005年 Concha Y Toro Cabernet Don Melchorかな。 最後のチャイコフスキー「交響曲5番」の第一楽章におけるホルンのソロは、いわゆるウイーン・フィルのような型にはまらず、自由で無垢でのびのびしていて奇麗だった。フルートもクラリネットも同様で、クラシック音楽に対してというより音楽そのものに無垢で純粋だ。第4楽章は広大なロシア大陸が地響きを立てて溌溂と迫って来て圧巻だった。3曲を聴いて、瑞々しく、自由で、愛に満ち溢れ、魂を開放させながらきっちりした規律のもと、これだけの音楽集団をまとめるグスターヴォ・デュダメルはこれから先が楽しみである。まだまだその全容を見せてくれない82年MOUTONのように。

2008/12/16

ミッドタウンのイルミネーション



不景気風が世界中に吹き荒れていますが、こんなにきれいなイルミネーションを見ているとそんなこと忘れてしまいます。東京ってほんとに美しい街ですね。ニューヨークは汚いし、ロスアンジェルスは人が歩いていないので殺伐としているし、ロンドンも暗いし、モスクワとかはどうなんでしょう? でも電気が通ってない国が世界中にいっぱいあるんだから難しい問題ですよね・・・。

2008/12/12

CALERA JENSEN 1993


このカリフォルニア・ワインhttp://www.calerawine.com/が注目され始めたのは確か1995~6年位だと思います。野球評論家の江川さんが某テレビで紹介しのがきっかけでした。私はそれ以前からこのワインが好きで、20年以上懇意にしているロス・アンゼルスのショップから購入空輸し毎日のように飲んでいました。その数は100本を越えたでしょう。その頃は$20で買えましたが、江川事件以後$45~65~80と値段がうなぎ登りに上昇し、今では最新ビンテージが1万円を下ることはありません。大分前に96年ビンテージを飲んだのですが凝縮感がなくただフルーティーで薄っぺらな感じでした。それ依頼カレラを飲むことはなかったのですが、昨日大事にセラリングしておいた93年を開けてみました。それはクリアーな熟成香が立ち上り、レンガ色に変色した液体からはグラスを通して指先までが透けて見える位透明で、甘さと優しい酸のバランスが見事で、天にも昇るようなアロマに満ち溢れていました。モーツアルトのレクイエムLacrimosa dies illaのような、、、、、

2008/12/03

キユーピー ハーフ「サンドイッチと恐竜」



いやはや本来のハーフらしい新作が流れ出しましたね。シュールでエッジが効いていて爽快です。バックに流れている音楽はBOSTON在住のEAGER LUSH(TATAMIのリーダー)によるオリジナルで、メキシカン・ラッパーCiENのスペイン語ラップが乗っかってます。ハリウッドのプライベート・スタジオで録音されました。できたてホヤホヤの音はこちらで聴けます。http://www.mr-music.co.jp/top.html

2008/12/02

プレミアム・モルツお歳暮CM



お歳暮用の新しいCMが流れてますね。今度のバージョンはにぎやかに年末の雰囲気を出すためにバンジョーとフラット・マンドリンをフィーチャーしています。そのふたつを弾いているのは有田純弘さんで、85年に全米 ナショナル・ブルーグラス・バンジョー・チャンピオンシップ で優勝した達人です。日本人で凄いですよね。SMAPの大ヒット曲「世界にひとつだけの花」にも参加して軽快な演奏を披露していました。このCMにはいつも選りすぐりのミュージシャン達が参加しているのですが、プレミアム・ビールのCMにバンジョーを使うなんて、クライアントをはじめ皆の発送が柔軟で自由だと思いませんか?

2008/12/01

資生堂エリクシール・プリオール







前田美波里さんは今も奇麗で素敵ですね。1966年に同じ資生堂のサンオイルのCMが流れた時若者達は釘付けになり、ポスターが街から消えてしまいました。あれから42年が過ぎ美波里さんも60才になりました。エリクシール・プリオールは「年を重ねた美しさ」を引き出すための化粧品として発売され、それに美波里さんが抜擢された訳です。バックに流れている音楽はジャニス・イアンで、彼女も10代で彗星のごとくデビューしヒット曲をたくさん作りました。その中から大ヒット曲[WILL YOU DANCE]がCMに合わせてナッシュビルの自宅スタジオで録音され、美波里さん同様に年輪を重ねた大人の歌として蘇りました。
オリジナル音源はこちらで聴けます。http://www.mr-music.co.jp/top.html